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私たちの街にも戦争があった 神戸平和マップ

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神戸平和マップ(合本)


 (頒価¥1,000)

 2012年から平和マップ長田区、兵庫区と作り始め、2017年ようやく垂水区版で神戸市9区全部完成しました。多くの皆様のご支援やご協力のおかげです。
 兵庫区や中央区は多くの戦争の痕が残っています。灘区や東灘区は、地元の方々の取組みや区役所まちづくり課の取組みもありました。北区や西区は、空襲があまりなく戦争遺跡なども難しいのではないか、と思っていましたが、色々な方のお話を聞き、郷土史を調べると、空襲もあり、中央部とは異なる歴史も知ることができました。米軍のB29が撃墜されたり事故で落ちたりしたことでの捕虜の話も、驚くようなことも聞かされました。学童集団疎開の受け入れ先となったお話もうかがい、子どもたちや受入れ地域の大変さも伺いました。また、箕面市の話だと思っていた忠魂碑の存在も、今も東灘、北、西区とあり、知らなかったことも多いと恥ずかしくなりました。垂水区では、中国人朝鮮人の強制連行のあとも、次々消えていきますが、宿舎があったところでもあり、無かったことにしてはいけない、と思います。また、連合国軍の占領のあともあったのです。皇紀2600年の記念祝典の跡も学校、神社を中心に残っていました。このような戦争を、家族、社会、国を守るためにと推進する力、また、それにまきこむ力の大きさも改めて考えさせられます。平和マップが、歴史に学び、戦争がどのように行われたか、考えるきっかけや資料となってほしい、と願っています。
 灘、東灘、兵庫、長田と、小中学校に1学年分を寄贈するという取り組みも続けてきて、平和マップの学校での知名度も高くなってきました。学校の先生方から、1冊にまとまったほうが、散逸しないし、全体を見ることができるといわれ、合本「神戸平和マップ 私たちの街にも 戦争があった」をつくりました。戦争の歴史や学校関係の空襲の被害、学童疎開や学徒動員など、調べてまとめてみました。ここから、また戦争について、平和を守る平和をつくるということについて、調べたり考えたりしていただければと願っています。
 1人1人が身近な地域を訪ねて回るには、やはりマップ形式が使いやすいのではないかと考えて、今までのマップも作っています。

神戸平和マップ(合本) 改訂版


 (頒価¥1,000)

「平和マップ合本」改訂版ができました。神戸の戦争孤児を記録する会の白井勝彦さんの協力があり、2ページ追加しました。いくらか新しく分かったことなど変更もあります。協力金1000円でお分けします。他の本と同様、神戸青年学生センターに置いてあります。郵送の場合は、別に送料310円が必要です。


手をはなしたらあかん −神戸空襲とおとうさん−


 (頒価¥1,200)

 2023年3月17日神戸空襲の犠牲者合同慰霊祭に合わせて 山村賢二さんの空襲体験の絵本をつくりました。
 山村賢二さんとお会いしたのは、2017年夏です。垂水区の平和マップをつくっている時に、垂水の空襲は福田地区旧垂水国民学校大町分校(現在の高丸小学校)と垂水の聾学校(現在の県立聴覚支援学校)とわかり、夏に訪ねて、紹介いただきました。
 その時のお話から、山村さんの体験は子どもたちに伝えたい、と思いました。2017年秋に、垂水の小学校から、平和マップと神戸空襲の話をしてほしい、と言われ、山村さんに一緒に行っていただきました。その後も、学校でお話いただくたびに毎回、手話通訳の方のお話をメモしてきました。
 2022年夏に、山村さんに最終的に承諾を得て、神戸ろうあ協会にもいろいろと教えていただきながら、絵本と手話の表、戦争中の聴覚障がい者のくらしなどの資料という形でこの絵本を作成いたしました。神戸ろうあ協会の皆様と山村賢二さんがなければこの絵本はできませんでした。山村さんの体験は、聴覚障がいをもつ山村さんでなければ伝えられないものです。聞こえないので、空襲は近くに爆弾が落ち振動が伝わらないとわからない、その時には逃げられない。先生が太鼓を鳴らしたり、床を踏み鳴らしたりして伝えるしかない。絶えず周りを見て行動する怖さは、子どもたちに戦争とはどういうものか、知るてがかりの一つになる、また、お父さんを亡くして戦後を生きてきた山村さんの生きざまも何か手がかりになる、と思います。山村さんは、昔に比べ差別も減りよくなってきたことも伝えてほしい、今は手話が当たり前に使えると言われます。山村さんやろうあ協会の皆様の努力の結果であり、人権ということについて、平和について考え、広げようとしてきた多くの人々の取組みの結果でもあります。また、大切なお父様を空襲で亡くされ、あと2カ月戦争が早く終わっていたら、と悔しく悲しい思いをしたのは、戦争で大切な人を奪われた人々の思いとつながります。今回のロシアのウクライナ侵攻の中で、同じように逃げ惑い悲しくつらい思いをする子どもたちに思いをはせながら、絵本を作りました。
 子どもたちに、若い世代に、ぜひ戦争の恐ろしさ苦しさや平和を守る大切さを伝えたい、と願っています。二度とこのような体験をさせないために、神戸平和マップや神戸空襲を語り伝える様々な取り組みをこれからも続けていきたいです。
 この絵本は、神戸市内の小中学校特別支援学校、図書館に寄贈いたしました。
 できれば購入いただき、少しでも広げていただけるとありがたいです。1冊1200円の協力金で、神戸青年学生センター、賀川記念館、神戸ろうあ協会でお分けしております。


さなえさんのて −神戸空襲とわたしの人生−


 (頒価¥800)

 2016年10月26日石野早苗さんは肝がんで亡くなられました。2015年11月には、「ちょっと調子が悪い」と言われ心配していましたが、津名中学の生徒さんに、大倉山公園で神戸空襲のお話をされ、右手を奪われたことと、姉の長子さんを奪われ、神戸空襲を忘れない―平和といのちの碑に名前を刻銘されたことを話されていました。
 学校で空襲の大変な被害を子どもたちに伝えていただきました。「おててがなくなっちゃったよー」ということが忘れられない、と何人もの子が言い、石野さんが「もう誰も二度と私のような目に遭わせたくない、今の平和を守りたい。」という言葉を感想に書いていました。戦争のこわさを、事実をもとに普段着の言葉で子どもたちに伝えていただきました。
 中国重慶から日本軍の空爆への補償を求め裁判に訴えられた原告の皆さんが来られた時も、石野さんが右手と姉を空襲で奪われた話をされ、重慶の方々の被害を一緒に悲しまれ、悔しがられました。私たちは日本が南京や重慶をはじめ中国各地におこなった激しい空襲と侵略を忘れることはできません。謝罪と補償が当然必要だと思います。同時に、近代の戦争は「銃後」も殺戮や破壊が行われることを知らなければいけない、大変な犠牲を払って、二度と戦争をしてはいけないことを学んだと思います。今、イラクやイラン、アフガン・・・と戦争に苦しむ多くの人々がいることを忘れてはいけない、戦争を許してはいけない、と思います。
 石野早苗さんという戦争体験者を失ってしまいました。これからも子どもたちに戦争のこわさ、無残さ、平和を守る大切さを語ってほしい、と絵本にすることにしました。戦争の歴史について、平和の大切さについて学ぶ時に、自分で読み調べる糸口になれば、また、大人の方が子どもたちに読んでくださったら、と願っています。。


神戸平和マップ(区ごとに2枚)




 各区ごとに2枚のマップがあります。
 (頒価¥100)



どこで買えるの?

 神戸学生青年センターで販売しています。
 遠方の方は、直接送金いただければ お送りいたします。送料もご負担ください。まずはメールでお知らせください。
 送金先は、郵便振替 <振込先 00930−4−145024 神戸平和マップをつくる会>

神戸平和マップをつくる会

〒657-0051
神戸市灘区八幡町4-9-22
 神戸学生青年センター気付

TEL 078-891-3018
メール mail@kmap.sakura.ne.jp