中央区

24 神戸海外移住と文化の交流センター
ブラジル移民発祥の碑・旧神戸移住センター
場所 山本通3-19-8兵庫駅南通5

 1908年4月28日「笠戸丸」が781人のブラジル移民を乗せて神戸港を出港したのがブラジル移住の最初です。人口問題解消策と失業者救済として、政府がブラジル移民を奨励。1928年3月政府が「内務省神戸移民収容所」を設置。移住教養所になりました。石川達三「蒼茫(そうぼう)」(1935年改造社)の舞台となりました。太平洋戦争中はブラジルとの関係が悪化し、移民は停止していましたが、中国大陸に向けた「大東亜要員養成所」となりました。
 戦後は、1952年ブラジル移民が復活し、外務省神戸移住斡旋所となり、1964年(昭和39年)「海外移住センター」となりました。1971年5月最後の南米移住船「ぶらじる丸」出航とともに閉所となり、准看護学校として使われ、震災後は一時神戸海洋気象台が使用。2009年海外移住文化交流センターになり、ブラジル移民の跡をたどることができる資料館になりました。また、芸術家の創作・交流の場ともなっています。
海外移住と文化の交流センター
「ブラジル移民発祥の地」の碑