灘区

22 御影公会堂
場所 東灘区御影石町4

 御影公会堂は、戦争による空襲、そして阪神淡路大震災と、二度の大きな災難に遭いながらも生き残った建物です。1933年に地元の白鶴酒造の社長、嘉納治兵衛氏の寄贈により建てられたもので、2018年には国の有形文化財に登録されました。6月5日の空襲で御影町一帯は焼き尽くされてしまい、その際、御影公会堂も屋根に爆弾が落ち、建物内部を焼失するなど大きな被害を受けました。
 戦後、公会堂は御影幼稚園の臨時の園舎として使用されたりしましたが、1953年に神戸市による改修工事が終わると、集会場や結婚式場として幅広く市民に利用されるようになりました。また大震災が起きた時には、地域住民の避難所としても活用されました。2017年大幅なリニューアルがありました。
 爆弾の破裂によって破損した外壁や、コンクリートを埋め込んで修繕された大理石の土台などはそのまま保存され、使われています。
御影公会堂
御影公会堂の拡大写真
御影公会堂と石屋川
爆弾のあと
爆弾の痕が残る石