灘区

17 船寺神社と船寺通
場所 船寺通2-1-25

 西灘公園の隣に船寺神社があります。6月5日の空襲で全焼してしまいました。大石、西郷一帯はこの日の空襲で焼け野原になったのです。ここにある石灯籠の表面にも、空襲による黒い焦げ跡が残っています。
 神社の北西側、船寺通4丁目にあった防空壕で、焼夷弾の直撃により母と兄を亡くされたという当時4歳だった男性がいらっしゃいました。この男性はその体験を生涯誰にも話せずに亡くなられ、その方の息子さんが、父親の死後、戸籍謄本でその悲劇を初めて知り、ある日神戸空襲を記録する会に訪ねてこられたりしました。
 またある女性は1948年に、結婚を機に船寺通4丁目の家に移り住み、「戦後2年が経っていたにもかかわらず、船寺周辺はまだ焼け跡がひどく残っていた」「舅は家の前の防空壕でなくなったと言われた」と当時の様子を回想していらっしゃいました。
船寺神社鳥居
船寺神社
船寺神社御由緒
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